5月17日(日)~19日(火)に仙台市や名取市にある仮設住宅や復興公営住宅等5ヵ所にて、長野教区から来られたボランティアさんを中心に信州そば提供イベントを行いました。
今年度第一回目の開催でしたが、準備段階から住民さんから「待ってました!」「信州そばおいしいから楽しみにしてます」というような声もあり、みなさん期待されていた様子。
今回は昨年建ったばかりの復興公営住宅や今年度で閉鎖となる仮設住宅にもお邪魔しました。復興公営住宅の集会所周辺はまだ工事中のところもあり、まだまだこれからという雰囲気がありました。仮設住宅では在住の方は少なくなっていましたが、久しぶりに再会できたという方もおられ、どちらの会場もお蕎麦を食べに多くの方が集まって来られました。
最終日は天候不良なところもありましたが、「また来てください」の一言に気持ちがあたたくなりました。
今月の支倉サロンは、初めて仙台別院の外で開催。場所は、仙台市のお茶室『六幽庵庭園』です。
・身近なもので楽しむ茶道体験(和室)
・お茶席(立礼)
・庭園散策
3グループに分かれてこの3つを巡ります。
きょうは、5月の新緑、光、風を感じながら、
季節の風情に、そしてお茶会の趣向に、心を遊ばせてみてくださいね。
お点前は、表千家流です。如月会の先生方・みなさま、このたびは快くお話をお引き受けいただきまして、本当にありがとうございました。
【和室での茶道体験】
お菓子の頂戴の仕方を習ったり、実際に茶筅でお茶を点ててみました。身近にあるものを代用すればお茶の楽しみがもっと広がることを先生からお聞かせいただきました。
掛物『拈華微笑』のそばには、大山蓮華のつぼみがそっと寄せられています。茶道とは仏の心を学ばせていただくことです。 (干菓子…『滴翠』)
【お茶席(立礼)】
先生からお茶を頂戴する作法について、掛物のお言葉についてお道具についてお話をいただきました。
掛物…『只楽』 花…アザミとノニウツギ
水指…舟形 茶器…『波』 茶杓…『若葉』 主菓子…『菖蒲(あやめ)』
『只楽』(ただ楽しむ)とは、茶の湯だけでなくどのようなことを楽しむにも、そのもとの心が一つになり心が満ち足りて「心より楽しむ」ということ。
お取り合わせのご銘からも、海の向こうから吹いてくる心地よい風を連想すると、
大悲の願船に乗じて光明の広海に浮かびぬれば、至徳の風静かに衆禍の波転ず。
親鸞聖人のお言葉が響きわたり、阿弥陀如来さまのこの上ない功徳の風を感じさせていただいているかのようです。
【庭園散策】
昨夜からの雨もお茶会が始まる頃にはあがりました。おかげで緑は一層鮮やかに。心配していた雨はどうやら恵みの雨だったようです。
とても清々しい空気。少し立ち止まって、深呼吸もいいですよね。
今年の春、さくら並木ネットワークさんの桜の植樹会が行われ、西本願寺からも2月28日(土)~4月11日(土)にかけて活動に参加させていただきました。
活動地は仙台市、石巻市、山元町、相馬市など7地区。
当日は地元の方や支援団体など、多くの方が集まりました。
今回の活動先は昨年の夏秋に除草や整地の活動に入っていた場所で、西本願寺のボランティアにとっても思い入れのある地区での活動になりました。
地元の方との交流会もあり震災や桜植樹に対する想いをお話してくださいました。
今回植樹した桜は3年後に開花する予定とのこと。
桜が咲く日を楽しみにしております。