まる3年が過ぎました~「心に刻む集い」から~

震災発生からまる3年が過ぎました。

これを読んでいる皆さんは2011年の3月11日、どのように過ごしていらっしゃいました・・・?

また、今年の3月11日はどうされていましたか?

 

当ボランティアセンターも、開所からまる3年となりました。

これまで23000人をこえるボランティアさんにご協力を頂き、さまざまな活動を続けることができました。

まだまだ、先の見えない不安や、人に伝えることをためらうような辛い気持ち寂しい気持ちをかかえた方が大勢おられます。

ボランティアセンターの活動はまだまだ終わりにできません。

 

改めて、何のために、どんな活動をするのかよく考えていきたいと思います。

 

 

心に響いた文章がありますのでご紹介します。 

昨年3月13日に仙台市の国際センターで真宗大谷派(いわゆる東本願寺、お東さん)がおこなった『3.11東日本大震災・心に刻む集い』にて読まれた表白文です。

当日は、男性と女性が一行づつ交互に読んでおられたと思います。

長くなりますが、全文を掲載いたします。

 

 

  私は、きく。あなたの悲しみが分からないから

  私は、きく。お前には分からないという慟哭を

  私は、きく。忘れたいというささやきを

  私は、きく。あの人の嗚咽を

  私は、きく。泣けないと絞り出すちいさな声を

  私は、きく。納得できねえという怒りを

  私は、きく。逃げられない苦しみを

  私は、きく。公園でこどもと弁当を食べたいと言った親の願いを

  私は、きく。ほんとはこんなことしたくねえんだという嘆きを

  私は、きく。ふるさとを奪われた人々の悲しみを

 

  私は、きく。返してくれよと泣き叫ぶあの声を

  私は、きく。世間の流れに置いていかれそうなあの人の声を

  私は、きく。おさんぽに行きたいとせがむあの子の声を

  私は、きく。「病気になりませんように」と書かれた短冊の言葉を

  私は、きく。罪悪感を超えたいというつぶやきを

  私は、きく。汚染された大地の呻きを

  私は、きく。ただ棄てられていく食べ物の寂しさを

  私は、きく。震災は終わっていないという現実を

  私は、きく。あの日いのちの歩みを止めた亡き人の想いを

  私は、きく。生きたくても生きたくても生きられなかった

                       いのちがあったことを

  私は、きく。未来に生きる人のため息を

  私は、きく。苦しいと叫ぶ私の声を 生きたいと叫ぶ私の声を

  私は、きく。終わりなき歩みの中に身を置き

  私は、きく。どこまでもきけぬもどかしさに身を置き

     

         それでも私は、きく。

 

  悲しみの底で共に繋がり、共に歩まん

     そして今に生きる

     今に生きる

     今に生きる

                       南無阿弥陀仏

 

 

 

 

・・・なにか感じていただけると幸いです。

(※文中の改行等は部分的に投稿者が調整いたしました。なお、掲載ご快諾くださった大谷派Kさま、ありがとうございました)